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腸内環境について

2. 腸は第二の脳って?

腸は自律神経の支配下で24時間絶え間なく働き、人の意志とは関係なく自らの意思で働いています。
そのため第2の脳(セカンド・ブレイン)とも呼ばれています。
腸は脳から独立していて、たとえば事故等で脊髄を損傷したり、脳がダメージを受け植物状態になっても、腸は正常に働き続けることができるといわれています。
最近の研究で、「腸にも脳と同じような働きがある」ことがわかってきました。
また、脳に存在しているはずの神経伝達物質「セロトニン」が腸にも存在することがわかってきたそうです。
また、体内のセロトニンの95%が腸でつくられていることも解明されつつあります。
腸は脳や脊髄からの指令がなくとも反射を起こさせる内在性神経系を持つ素晴らしい臓器なのです。

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3. 腸は体内への窓口

人の消化器官は、口から肛門まで1本の管でつながっています。一般に食べ物は、口から入っただけでは吸収されません。胃液や胆汁・膵液で分解され、その栄養素は腸で吸収されます。つまり、腸から吸収されて 初めて体内に入ったことになるのです。いわば腸は、栄養素を取り入れる体内への受付窓口なのです。
また、体の窓口である腸は、消化管を通して入ってくる栄養を吸収し有害な物質は排泄、そして有害菌等の侵入に対し幾重にもなるバリアをもって体内への進入を阻止します。まさに、体内の入り口を守る “ 関所的”働きをする極めて重要な器官です。

腸は消化管から流れ込んできたものを瞬時に判断し、仕分けをします。食べ物の消化・吸収は、およそ2~4時間くらいで終え、不要なものは神経細胞により内容物の固さ等を自動的に判断、適した形状にし、排便に備えます。
この機能がうまく作用しないと下痢や便秘になってしまいます。
こうして、およそ24時間かけて、ゆっくり便の製造と排泄へ向けて作業が行われます。

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4. 腸管免疫=腸は最大の免疫器官といわれています

腸はヒトの臓器の中で最大の免疫器官といわれています。口~胃~腸~肛門は「内なる外」と表現され、外部とつながり1本の筒のようになっています。そのため、侵入してくる病原菌や有害な化学物質等の異物から 体を守るために、多くの免疫防御機構が備わっているのです。それが腸のヒダ(絨毛)に張り巡らされている「リンパ細胞」です。 特に、回腸には免疫細胞が集中していてパイエル板というリンパ機構を形成しています。
腸を中心とした消化管は、免疫細胞をびっしりと終結させた、人体最大の免疫器官(臓器) といえるのです。

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5. おなかに棲んでいる「腸内細菌」!?

私たちヒトの腸内には、100~500種以上、100兆個にもおよぶ腸内細菌が棲んでいます。
ヒトの体を構成している細胞数が約60兆個といいますから、それをはるかに上回る数になります(重さに換算すると、1~1.5kgほど/脳と同じくらいの重さ) 。この腸内細菌は、同じ種類の菌が群生し、 まるでお花畑のように腸の壁面をびっしりと覆って生息していることから、腸内フローラ(腸内細菌叢)と呼ばれています。

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6. 腸のはたらき(まとめ)

腸は植物でいえば「根の部分」にあたります。すなわち、腸の状態が悪いということは、全身に影響することになります。
腸には大きく9つの役割があります。それは消化にはじまり免疫にもおよぶ大変重要な役割というものです。

消化 食べたものは、胃での消化よりも腸での消化が主になります
分解 腸内に棲む細菌の働きにより、最終的な消化分解がなされます
合成 体に必要な栄養素につくり換えられます。腸内に棲む細菌の働きによって、ビタミンB2、
B6、B12 、K 、葉酸、パントテン酸、ビオチンなども合成されます
吸収 食事から得られる必要な栄養素は腸から吸収されます
代謝 腸内に棲む細菌の影響を受け、体の状態に見合った質量の栄養が吸収される
※代謝割合は基本的に(入る)6:4( 出る)となっていますが、このバランスが崩れる
と血清異常や血液障害に発展するおそれがあるといわれます
解毒 腸内に棲む細菌の力をかりて、腸の中に入ってきた毒などを分解し無毒化する
※腸内の解毒作用が低下すると、肝臓・心臓・呼吸器系・皮膚・鼻に障害を与える原因になるといわれます
造血 腸から吸収されたタンパク質を主とした栄養素が血液や免疫の基をつくります
※質のよい血液をつくるには、最低6時間の睡眠が必要といわれます
排泄 不要な物質(老廃物等)や毒素等を、便として体外に排泄します
免疫 腸内に棲む細菌( 主に乳酸菌群) の分泌物や菌体成分が吸収され、免疫機能を高める
※自己免疫システムが崩れると、ガン・リウマチ・アトピー等あらゆる病気の原因になるといわれます

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7. そのサイン見逃すな! ! セルフチェックtheうんち

うんち(大便)の正体とは、栄養を吸収され役目を終えた最終的な食べ物の姿。加えて体のあちこちから排出された老廃物や腸内細菌の死骸、また新陳代謝によって剥がれ落ちた腸壁の細胞などが混じっています。
ですから「うんち」を見れば消化器管の様子は一目瞭然なのです。とくに「うんち」をつくり出す大腸の状態がはっきりとわかります。「臭い、汚い」なんて敬遠せず、腸の健康状態を知るためにも、理想の「ウンチ」が 出ているかどうか今日から毎日観察してみてください。

チェック1:色

黒
腸の老廃物の腐敗が進むと、便は黒褐色になります。
また、消化器官のどこかで出血している心配もある。
赤
大腸や肛門から出血している可能性があります。
茶色
肉類などの動物性タンパク質の摂取が過ぎる状態かと
思われます。
黄色/黄褐色
量も形も正常な状態であれば、善玉菌優性の理想的な
腸内環境といえます。
緑色
食品や薬品の成分が影響した可能性があります。
量や形もよい状態であれば、まず心配ありません。
灰白色
肝臓やすい臓、胆嚢の病気による消化不良の可能性が
高いと考えられます。

チェック2:におい

強烈な悪臭
刺激の強い悪臭は、悪玉菌が増殖している証拠です。
但し、香りの強い野菜を食べた後も強く臭うことがある。
ほどほど
自分で「臭い!」と思わない程度であれば善玉菌が
がんばってくれている状態だといえます。

チェック3:形

水様状
水分が90%以上含まれている下痢状態で殆ど水状。
黄色と茶色以外は要注意で、とくに赤い血便が出た
場合は、すぐに受診を・・・。
泥上
水分90%程度の下痢で、水分が多い泥のような状態。
水様状と同じく、色に注意してください。
どぐろ状
水分が80%程度含まれ、トイレットペーパーで拭いた
ときに、少しつくくらいの軟らかさ。
色やにおいに異常がなければ、まず健康といえます。
バナナ状
水分量が70%程度で、ほどよい軟らかさがある状態。
ちょっといきんだだけで、バナナくらいの太さの便が
スルッと排出されます。
コロコロ状
水分量が60%以下で、ウサギの便のような、こま
切れの便秘状態です。色や臭いに異常がある場合は、
病気の可能性もある。

チェック4:量/毎回

バナナ1本より少ない
スムーズな排泄に必要な便の量が足りない状態です。
バナナ1本
ほどよい量、理想的といえます。
バナナ1本より多い
食物繊維の摂取量が多く、よい状態といえますが、
色や形に異常がある場合は注意が必要です。

山吹の 薙刀一本 紙要らず 水に浮かびて 香りまたよし

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さらに詳しく知りたい方はこちらー腸内細菌の存在と重要性ー

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